magicavoxelのマルチオブジェクトを使ってみよう!

magicavoxelは0.99版以降複数のオブジェクトを使用したボクセルモデルの作成が可能になりました
magicavoxelは1つのオブジェクトでもハイクオリティなボクセルモデルを作成することが可能ですが、複数のオブジェクトを組み合わせることでコンセプトアートなどの大規模な作品制作が可能となります

今回はmagicavoxelのマルチオブジェクトの基本を紹介していきます

使用ソフト:magicavoxel 0.99.4.2(Winマイナーアップデート版)

World Editorの基本機能

World Ediorオブジェクト関連の基本操作
World Ediorオブジェクト関連の基本操作

画面右上の⇄ボタンを押すことでWorld Editor画面に切り替わります
World Editorでは作成したボクセルモデルをオブジェクトとして管理・編集することが出来ます

オブジェクトの追加

World Editor上中央の+アイコンをクリックすると新たなオブジェクトを作成することが出来ます
この時のオブジェクトのサイズは初期設定(40×40×40ボクセル)もしくは直前に作成したオブジェクトの大きさと同じです

オブジェクトの選択

オブジェクトそのものもしくはオブジェクトの外枠をクリックするとそのオブジェクトを選択できます
オブジェクトが非表示の場合や空のオブジェクトの選択には外枠をクリックすると良いでしょう

複数のオブジェクトを選択したい場合はShiftキーを押しながらオブジェクトを選択していきます
また表示されている全てのオブジェクトを選択したい場合はEditパネルのAllボタンもしくはCtrl+Aキーを押します

オブジェクトの削除

World Editor上中央の-アイコンをクリックすると選択中のオブジェクトを削除することが出来ます
Deleteキーでもオブジェクトの削除が可能です

オブジェクトのコピー/貼り付け/切り取り

EditパネルのSelectメニューでは各オブジェクトのコピー、貼り付けと切り貼りが可能です
Copyボタンでコピー、Pasteボタンで貼り付け、Cutキーで切り取りが可能です
なお汎用のショートカットキー「Ctrl+C(コピー) 」「Ctrl+V(貼り付け)」「 Ctrl+X(切り取り)」も使用できます

オブジェクトの表示/非表示

EditパネルのHideメニューではオブジェクトごとに表示/非表示させることが可能です
オブジェクトを非表示にしても外枠だけは表示されますので再度表示することも出来ます

オブジェクト名の変更

World PanelのObjectメニュー内にあるテキストボックスをクリックするとオブジェクト名を変更することが出来ます
オブジェクト名はアルファベット等の半角文字のみで日本語の名前を付けることが出来ません(文字化けします)

magicavoxel内ではあまり意味のない機能ですが、ファイルをobj形式等でエクスポートした際「(元ファイル名)-(オブジェクトの通し番号)」の後ろに「-(オブジェクト名)」に付くためmagicavoxelで作成したボクセルモデルを他のソフトで使用する際に管理が楽になります

World Editor基本機能の項の画像の場合、オブジェクト名が付いていない状態でエクスポートすると
「cocktail-12.obj」
となりますがオブジェクト名を付けてからエクスポートした場合
「cocktail-12-salty dog.obj」
に変わります

World Editor上でのオブジェクトの編集

オブジェクトの回転/反転/移動
オブジェクトの回転/反転/移動

オブジェクトの移動

オブジェクト中心から飛び出ている矢印をドラッグするとオブジェクトを移動させることが出来ます
赤い矢印がx方向(横方向)、緑の矢印がy方向(手前奥方向)、青い矢印がz方向(高さ)の移動です

EditパネルのMoveメニューでもオブジェクトの移動が出来ます
三次元座標同様+xで右、-xで左、+yで奥、-yで手前、+zで上、-zで下方向に移動します
大まかに移動する場合はオブジェクトの矢印で、細かい移動はMoveメニューで行うと良いです

Groundボタンは選択中のオブジェクト全てを地平線の高さに戻すことが出来るツールです
初期設定のままオブジェクトのサイズを変更した際は高さが変更されますので、World Editor内で頻繁に使用するツールの1つともいえるでしょう

オブジェクトの回転

EditパネルのRotパネルでは押したボタンの座標軸を中心に90°単位で回転させることが可能です
慣れないうちはZボタンを押すと水平方向に反時計回りで回転できることだけ覚えておくと良いでしょう

オブジェクトの反転

magicavoxel flipツールの例
magicavoxel flipツールの例

EditパネルのFlipパネルではボクセルモデルの反転作業が出来ます
x方向で左右反転、y方向で手前奥の反転,z方向で天地反転します

オブジェクトのクループ化

オブジェクトのグループ関係の操作
オブジェクトのグループ関係の操作

magicavoxelには複数のオブジェクトをグループにして管理する機能があります
レイヤー機能と合わせて使用することでより分かりやすくオブジェクトを管理することが出来ます

オブジェクトのグループ化

Shiftキーを押しながらオブジェクトを選択すると同時に複数のオブジェクトを選択できます
複数のオブジェクトが選択された状態でGroup Objects(上画像ではオブジェクトのグループ化)をクリックするとオブジェクトを1つのグループとしてまとめることが出来ます

グループ化されたオブジェクトを選択した状態でUngroup Objects(上画像ではグループ化解除)をクリックすると個々のオブジェクトに戻ります

Enter GroupとLeave Group

Enter Groupを適用した状態(グループ内のオブジェクトを参照する)
Enter Groupを適用した状態(グループ内のオブジェクトを参照する)

グループ化されたオブジェクトではグループ化ボタンの右にある「↑」「↓」ボタンのいずれかが有効になります
「↓」ボタンのEnter Groupではグループ化されたオブジェクトのオブジェクト一覧を見ることが出来ます
オブジェクト一覧の画面に戻りたい場合は「↑」ボタンのLeave Groupをクリックします

グループ化したオブジェクトを編集する

グループ化したオブジェクトをModel Editorで編集したい場合「↓」ボタンを押してグループ内のオブジェクトを参照する画面に切り替えます
その後編集したいオブジェクトを選択してModel Editorに戻ればオブジェクトのボクセルモデルを再度編集できます

オブジェクトのボクセルモデルの編集が終了したら再度World Editorに戻り、「↑」ボタンを押してオブジェクト一覧の画面に戻れば完了です

上部へスクロール