magicavoxelの選択ツールが分かるようになるとボクセルモデル作りの効率が上がります
ですが使い始めの頃は勝手がわからずに使わないことも少なくありません
今回は使い慣れていないとわからないことが多いmagicavoxelのSelectツールを2回に分けて解説したいと思います
次回の記事では特定のかたまりや面を一気に選択できるRegion Selectについて紹介します
使用バージョン:Magicavoxel0.99.4.2 Winマイナーアップデート版
選択の基本操作
Selectツールを選択した状態でドラッグで範囲選択行い、画面右のEdit PanelのSelectメニューを開いて操作します
ショートカットキーでも操作できます
ボタンの名称 | 説明 | ショートカットキー (デフォルト設定の場合) |
All | オブジェクト内の全てのボクセルを選択 | 「Ctrl」+「A」 |
Inv | 選択範囲を反転させる | 「Ctrl」+「I」 |
None | 選択範囲解除 | 「Ctrl」+「D」 |
Copy | 選択範囲内のボクセルをコピー | 「Ctrl」+「C」 |
Cut | 選択範囲内のボクセルを切り取る | 「Ctrl」+「X」 |
Paste | コピーもしくは切り取られたボクセルの貼り付け | 「Ctrl」+「V」 |
「Select」キー同時押しで選択範囲の追加、「Select」+「Alt」キー同時押しで選択範囲の削除も行えます
Box Selectツールアイコンの上にカーソルを乗せるとナビゲーションが表示されるので覚える必要は特にありません
Box SelectツールはRect Selectを使いこなすべし
Box Selectは画面左側のBlushパネル内の四つ角アイコンから開けます
デフォルト設定の場合「N」キーでも選択することが出来ます
純粋な箱ボクセルであればBox Selectの方が正確に選択できるのですが、ボクセル作品作りにおいて凹凸のない箱を選択する状況が少ないため実際はRect Selectの方を多用すると思います
Box Selectは箱に限る
Box Selectは開始ボクセルから終点ボクセルまでドラッグされた範囲を選択します
一見開始ボクセルのある面しか選択できそうにないかと思いきや、辺をまたぐことで立体的かつ広い範囲を選択できます
開始ボクセルと終点ボクセルの間に凸部分がない場合狙い通りに選択できる一方、看板文字に凹凸がついた場合などの範囲選択は上手くいきません
実際の作業ではボクセルモデルを作りこんでいくうちに凹凸を含んだディテールが出来上がるため、Box Selectによる範囲選択が難しくなっていきます
あくまでも打ちはじめや階段の段差を作るときなど局地的に使用するくらいでしょう
Rect SelectはOrthogonal Cameraで活きる
Rect SelectはBox Select Option内のRectをクリックすることで使用できます
ドラッグされた範囲内にあるボクセルをすべて選択するもので、使い初めは癖の強い機能です
しかしRect Selectは使い方次第であるボクセルより左側全部、上側全部選択するといった便利な選択ツールになります
今回はこの建物の階段部分を全選択する体でRect Selectの使い方を解説します
まずはじめにカメラ視点移動を容易にするために「Camera Ruler」と「Toggle View Cube」をオンにします
右下に立方体のガイドと2つの値(ヨー角とピッチ角)が表示されたバーが出てきたらオンになった状態です
次にスクリーンショットの青い四角で囲った部分をドラッグして階段の正面を向くようにカメラ視点を動かします
青い四角で囲った部分は先ほどオンにした「Camera Ruler」で、ドラッグすることにより5°単位での調節が可能です
「Toggle View Cube」は0.5°単位の細かな調整が可能です
選択したい範囲の真正面にカメラ視点を切り替えたら、「Orthogonal Camera」に切り替えます
こうすることで遠近法による奥行の補正がなくなるので、広範囲を選択するときに歪みなく選択できます
(2つ前のスクリーンショットと見比べると遠近がなくなり、より三面図に近いことが分かるかと思います)
そして最後にドラッグで範囲選択をします
この時少しでもRect Selectの四角い枠の中に収まっていると選択範囲に含まれるため、選択したいボクセルがギリギリ収まるくらいを狙います
余計なボクセルが含まれていた場合は再度選択しなおします